石孫本店さんを訪ねに秋田へ
秋田は湯沢にある、味噌と醤油を160年以上前からつくられている、石孫本店さんを訪ねに行って来ました。和食の基本とされる、さしすせそ。日本中に美味しく素敵な味がありますが、なかでも醤油と味噌ならここだ、と心身を通して感じたのがこちらの蔵元さんでした。豊かな旨味と切れ味の良さ。優しさと骨太さと洗練さが一体となった風味。その味に惚れてお手紙をお送りしたところ、是非お会いしましょうとの有り難いお言葉を頂きました。
文化財にも登録されている趣ある蔵。昔も今も、蔵に住む菌、職人さんたち、道具たちが手を携えて醤油、味噌をつくってきました。そう、全てが手づくり。原産料の大豆や小麦の栽培と調達、作業に必要な道具づくり、また仕込みや運搬、作業の全てが人の手を通して行われるのです。
だからそうしてつくられた醤油や味噌は生きている。手を動かす人、恵みをもたらしてくれる自然、共に流れる時。それらが交わって醤油、味噌というかたちになる。そして人々は日々それらを有り難く頂き、命の糧とし、生きてきた。そう、共に生きてきたのです。
だから体に馴染むのでしょう。だから美味しいのでしょう。私もこちらの醤油と味噌を食べた時、何か心と体にピタッとくるものを感じたのです。そしてそれが様々な食材、料理と合う。調和するのですね。美味しいものと交わり合いながら生きてゆく。それが人として生きる本望ではないでしょうか。
創業者一族の石川さん親子、スタッフの方にとても親身に、懇切丁寧に、色々と見させ、お話させて頂きました。そして有り難くもこれから石孫本店さんの醤油と味噌を取り扱わせて頂けることになりました。詳細はまた後日お知らせします。楽しみです。
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