赤木明登さんと智子さん、うるしと能登へ出会いに②
宿泊は工房から少し離れたゲストハウスを利用させて頂きました。建築家の中村好文さんが改築の設計に当たられたそうで、工房と同じく自然に開かれた、気持ちの良いお家でした。
2日目は漆芸の地、能登の風土に触れ合う為半島をドライブ。総持寺祖院、輪島の朝市、白米千枚田、垂水の滝、柳田村、鶴野酒造店、中居湾等を巡って来ました。
午後は工房へ赴き、テラスで合鹿椀等の古い時代のぬりもの、赤木さんの初期から現在までに至るぬりものを見させて頂きました。そのなかから特に私の感性に触れたものたちをこの度持ち帰らせて、gallery桃李に置かせて頂けることになりました。
夕方は赤木さんの著作『塗師物語』の印象的なシーンにもよく登場する、漆職人さんたちが集った居酒屋さん「にしぐち」さんに連れて行って頂きました。
その後は輪島で大人気の、こだわりのイタリアン「アユート」さんに連れて行ってくださり、能登の旬の食材を使った美味しい料理とワインを頂きました。
この旅で心身を通して感じたのが、人は自然と共に美しく生きるべきだということ。様々な生き方があるにしても、私はそのように生きたい。その日々の暮らし、食事や人との交流の場を成り立たせてくれる、人間と同じく命が宿ったものこそがうつわ。そんな自然、人、うつわに囲まれた、素直で平安な無の境地に身を委ね美を求めること。それこそが人として生まれた醍醐味ではないでしょうか。その味わいをささやかながらも、gallery桃李にて皆様にお届け出来たらと思っております。
これから赤木さんのぬりもの、徐々に入荷させて頂きます。また今後個展も開いて頂けるとの、有り難いお言葉も頂きました。加えてうるし、うつわや民藝、哲学や美学、また料理やお酒に関する勉強会、交流会も開けたら良いねというお話にもなりました。今後の展開が楽しみです。追ってご報告させて頂きます。
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