鳩笛の作家さん、阿保正志さんを訪ねに青森へ

鳩笛の作家さん、阿保正志さんを訪ねに青森まで行ってきました。最近暮らしを豊かにしてくれるものとしての玩具、オブジェというものに惹かれ色々と調べるうちに、鳥をモチーフにしたものが日本、世界各地に多いことに気づきました。食材を求めに青森まで行く用事があり、この地で伝統工芸品をつくられているユニークな方がいらっしゃらないかな、と辿るうちに出会ったのが阿保さんでした。

下川原焼という弘前市に約200年前から伝わる、鳩笛が特に有名な伝統工芸。それを継がれたのが阿保さんです。北海道で馬の調教などをされていましたが、親戚の跡を継ぐことになり、鳩笛づくりをされるようになったそうです。幼いころの記憶にも鳩笛は常にあったそうで、粘土をこねたりして遊んでいたそうです。

自分のは何もこだわりもない、と謙遜されておっしゃる阿保さん。だからこそ私は阿保さんの鳩笛に魅力を感じるのです。普段の生活に寄り添い人を楽しませてくれるもの。それは食材やうつわや服と同じくらい、人にとってなくてはならないものだと思います。そしてそこに宿るべきは創意や意思というよりも、第一に真心だと思うのです。誰かが喜んでくれるものを、慈しみながらつくる。それ以上に素晴らしいことがあるでしょうか。


朝4時には起きて作業を始め、夕方5時には終えて、大好きなお酒で晩酌。東北地方、青森の方と交流を持ちたいと思っていた私に、是非その中心に自分を!と、熱く何度も握手してくださった阿保さん。

愛に満ちた阿保さんが真心込めてつくる鳩笛、これからgallery桃李に置かせて頂けることになりました。弘前以外の地で直接手にとれる所はないそうです。うつわと一緒に可愛い鳩笛もいかがでしょうか。

P.S 敬愛する作家太宰治ゆかりの地なども巡りました。青森の優しく芯の強い、風土、文化、人に魅了される旅となりました。

神宮前 gallery 桃李

神宮前三丁目、能登・赤木明登さん、新潟谷根・嶋田恵一郎さん、藤野・長谷川奈津さん、大阪・八田亨さん、伊賀・渡辺愛子さん、丹波・杉原伸一さん、音喜多美歩さん、高松・須藤拓也さん、唐津隆太窯・中里健太さん、能登島・有永浩太さん、出雲・長田匡央さん、岡山・山田直禾さん、日本・世界各地の厳選食材を中心とした、工藝品と食材のギャラリー

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